「爛」の読みと意味と熟語。秘められた想い
豪華絢爛や天真爛漫など、どこか光り輝く意味のありそうな四字熟語に使われている
という字。
えっ、何で!?って意味があったんで少し掘り下げてみました。
読み方
音読み・ラン
訓読み・あざ(やか)ただ(れる)に(る)
音読みしか知らなかったです。
えっ、何で!?の根源は訓読みを知ってしまったからです。
あざ(やか)は非常にイメージ通り“ピン”ときます。まさに豪華絢爛の「爛」ですね。
ただ(れる)に(る)
Mumumuuu…
イメージ崩壊。これからどう豪華絢爛と付き合っていけばいいのでしょう。
もしかしたら私のイメージしてるただ(れる)に(る)じゃ無いのかも。
意味
1・光り輝くさま、鮮やかなさま。
2・皮膚や肉がやぶれくずれる。腐ってくずれる。煮くずれる。うれすぎる。
もうやめて下さい。聞きたくない。
こんな光と闇を持ち合わせてる漢字だったなんて。しかしこれは…
光輝いてるといつか輝きを失う事になる、
という戒めの漢字なのかもしれません。
光と闇は表裏一体。
良いことがあれば、何か悪いことが起こるかもしれない、良いことばかりは続かないとは、よく言ったもんです。
爛やかに日々を過ごしてる時は爛れることの無いように注意しなければいけませんね。
「爛」を含む四字熟語
まずは光り輝く四字熟語。
桜花爛漫(おうからんまん)
桜の花が開き、鮮やかに咲き乱れている様。才華爛発(さいからんぱつ)
素晴らしい才能(才華)が鮮やかに現れる(爛発)、溢れ出ている様。
一緒に並ぶ漢字が鮮やかだと、やはり意味も鮮やかになりますね。
次はただれ、くさり、うれすぎた四字熟語。
爛腸之食(らんちょうのしょく、らんちょうのし)
沢山のご馳走を食べて内臓をただれさせる(爛腸)ほど、食べ過ぎる様。腹心内爛(ふくしんないらん)
腹の内側から腐敗(内爛)、崩れる様。滾瓜爛熟(こんからんじゅく)
転がるほど、丸く大きくなった瓜(滾瓜)、十分に熟している(熟爛)ということから、しっかりと習得している様。
一緒に並ぶ漢字が変わると意味が一変します。こうも変わりますかね。
八方美人、二重人格な1文字です。
クセの強い漢字だと分かったので、これからは頭の中に鮮やかに光輝き続けるでしょう。
最後に
今回「爛」について調べてみて1番気に入った四字熟語があります。それは、
焦頭爛額(しょうとうらんがく)
です。
火災の予防方法を教えたものは賞されず、火事が起き、苦労して消化したもの、つまり頭を焦がし(焦頭)、額を爛らす(爛額)ものだけが賞される。
根本よりも末端を重視する例えです。
だから言ったしょ、ってね。
なんでやらなかったの、ってね。
こんな苦労することなかったしょ、ってね。
事件が起きて正義のヒーローが解決。勧善懲悪。映画やドラマならこうじゃなきゃ楽しくないでしょうが、現実はそうはいきません。
事が起きる前に準備、予防、対策を怠らず、ヒーローが現れるまでもなく平和であってほしいものです。