哲学に触れてみたその2
山口周さんの武器になる哲学
歴代の哲学者を紹介していただいてるので哲学初心者には入りやすいと思います。
ジャン・カルバン(1509〜1564)
予定説
ある人が神の救済にあずかれるかどうかは 、あらかじめ決定されており 、この世で善行を積んだかどうかといったことは 、まったく関係がない 。(武器になる哲学No722/4059)
歳を重ねるごとに世の中「因果応報」だよな〜と思っていたんですが、興味深いですねー予定説
いい事しようが悪い事しようが結果は既に決まってる。努力するだけ無駄無駄って事ですか。
寂しすぎる
まぁ、身分や階級が顕著な社会だと納得の思想ですね。どの家柄に生まれるかは神のみぞ知る。
いや努力は必ず報われる
悪事を重ねれば罪の意識は薄れていきます。悪事を悪事と感じなくなった時罰は下るはず。いや、下る。
翻って、邪な善意は神様にバレてます。純粋な行動が善行になってれば少しばかりの恩恵は頂けるでしょう。いや、下さい。
しかし、不条理な事件も絶えません。
「因果応報」なはずもない
「予定説」だったのだと…
ハンナ・アーレント(1906〜1975)
悪の陳腐さ
悪事は 、思考停止した 「凡人 」によってなされる(同書No1122/4059)
悪とは、システムを無批判に受け入れる事
みたいです。
先程の罪の意識じゃありませんが代々続いている悪い習わしがあって、それ自分のとこで断ち切るのって物凄いパワー必要です。いけないことかもな〜と思っても「いや、みんなやってきてたし」の方がずっと楽。
「何考えてるかわからない」「なんでか説明してほしい」「我々の税金を何だと思ってる」
色々なニュースありますね。
不祥事、粉飾、隠蔽、汚職
当事者達は「システムなんで」なのかもしれません。
明日は我が身
惰性に次ぐ惰性。たいして何も考えず勢い増し増し。止めようものなら指ごと持ってかれそう。
悪の風車にあなたは手を出せますか?